ボリビア ワイナポトシ登山 その6 ワイナポトシ登山2日目

ワイナポトシ登山2日目
いよいよ登頂の日、深夜0時に起床し、1時ごろスタート
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登頂のルートは緑色の部分です

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小屋から出発

それほど寒いわけではないものの、インナー、中間義、防寒ベスト、フリース、合羽と一通り着こんで出発。
スタート時から、冬用の登山靴をはき、ハーネスもつけています。
天候は良好で、風も無く、星も見えています。

15分ほど登って氷河の末端に到着。
ここで、アイゼンを装着し、ガイドとロープで結びあいます。
まだ暗く、へどランプを点灯しての登りとなりますが、私たち以外にも20人くらいは登っている人がいる感じです。

ここからは、ガイドが先行し、私が後に続きます。
ロープワークはガイドにお任せし、私は単調に歩き続けるだけ。
ただ、高度のために、30分歩いて休み、というくらいが精いっぱいです。

途中の休憩では、持参した魔法瓶に入れたお茶が体をほっこりさせてくれました。

登るルートですが、それほど急な場所はなく、単調に歩くのみで、傾斜ある場所、少しフラット、傾斜ある場所、少しフラットを3回くらい繰り返した後、ちょっと傾斜ある斜面を左へ斜上して登り、途中で右に折り返し・・・・という登りが始まりました。
ここで、昨日、先に到着していた2人(スイス人男、アイルランド人女)のうち、アイルランドの娘がギブアップ。
ガイド同士で相談し、1人のガイドがアイルランドの娘に同行し、私たち2人組みにスイス人男が加わる形で登山続行を決定。

その後も右、左と数回登った先に何人か先行している登山者が固まっています。ガイドに聞いてみるとあれが頂上だよ、とのこと。
まだ暗い中、なんとか頂上に到着できました。
遠くには、ラパスの街の明かりが見えています。
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ワイナポトシ 登頂
顔の左に、ラパスの街の明かりが見えてます

ご来光を見て下山と思ったのですが、なかなか待っても出てこないので、諦めて下山を開始します。
途中の傾斜が緩くなるところまではスリップしないように要注意です。
1か所、先行していたスイス人男がバランスを崩す事がありましたが、後ろを歩いていた私がロープを引いてなんとかバランスが取れたようで事なきを得るようなこともありました。この頂上直下の部分だけは、少し注意して登り・下る必要があります。もちろんガイドとロープを結んでいるので、重大事になることまでは心配する必要な無い気がします。
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頂上直下
登ってくる人たちを待つ

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登山ルートをバックに写真
バックに下ってくる人たちが見えています

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あと少しで氷河末端
右の山塊が、一昨日ハイキングしたチャカルタヤです

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氷河末端に帰ってきました
ここでアイゼン外して、後は小屋まで少し下るだけ

いよいよ明るくなって、少し暑いのですが、このまま一気にキャンプ1まで下ります。
キャンプ1には8時過ぎに帰着。
早速服を着替えて、朝食いただき、ゴロゴロとしてました。
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一緒に登頂したスイス人の男性

その後、9時30分ごろにベースキャンプに向かって下山開始。
特に大きな疲れも無く、写真やビデオをとりながら楽しく下山です。

ベースキャンプ近くになると、これから登山を開始する人たちとすれ違います。
皆一様にニコニコとして、Hola!と挨拶し、時には、登頂したの?、おめでとう、と声かけてくれます。
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ベースキャンプ近くからワイナポトシを望む
(頂上は見えている山頂の裏)

11時ごろにベースキャンプに到着。
特に何もすることが無いため、お迎えの車がくるまで周辺ブラブラして、おしゃべりして待ってます。
走行しているうちにお迎えの車がやってきました。
途中で購入したエンパナーダを持参してきたので、具たっぷりのエンパナーダを美味しくいただき、ファンタをいただきと、軽い昼食をいただきます。

帰りの車は、後方に乗ったため、道のガタガタが体にこたえます。
ウトウトとするのですが、そう簡単に寝させてもらえません。
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待っていたお迎えの車が到着

そのうち舗装路にでて、往路同様にラパスの駐車場へ。
装備を返却してホテルへ帰ります。
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ラパスの街に帰ってきました

1泊2日での6000m峰登山。
一瞬無謀に思えるのですが、ツアーに入ってしまえば、特別に登山の知識がなくても問題なく登れます。
可能であれば、ガイドと1対1で登った方が登山ペースが崩されることなく登れるため、より登頂率が高くなる、と思います。料金も2倍とは言っても、かなり限定された金額です。

ということで、首尾よく登頂でき、あとは日本へ帰国するだけ。
と思っていた、翌日。
なんと、出発の飛行機がスケジュールよりも3時間早くフライト、ということを空港に到着して知って、後の祭り。
直ぐにフライト変更の手続きを取ってもらったのですが、
ラパス-サンティアゴ-ロサンゼルス-東京 のルートが、
ラパス-リマ-ヒューストン-東京 となり、おまけに東京到着が1日おくれ、となってしまいました。
人生山あり谷ありを実感です。