6日間でブルベの基本距離、200km、300km、400km、600kmの合計1500kmを走るイベントです。
もちろん走りきることができれば、それだけでSRとなります。
(SR=Super Randonneur https://www.audax-japan.org/award/sr/ )
概略は、
8月10日(土)、11日(日)
BRM810北海道600km宗谷岬
8時スタート
8月12日(月)、13日(火)
滝川→旭川 電車移動
BRM812北海道400km旭川斜里
12時スタート
8月14日(水)
BRM814北海道200km知床
7時スタート
8月15日(木)
BRM815北海道300km斜里旭川
6時スタート
BRM810北海道600km宗谷岬
宿泊は、駅近くの おい川( http://hoteloikawa.sakura.ne.jp/ )
過去に、三浦華園、スエヒロ にも宿泊しましたが、この おい川 が駅に一番近く、部屋への自転車持ち込み可や、近辺に食事できるところも多数、更に安価、ということでベストでした。難点は、近辺にコンビニが無いことですが、5分くらい歩けばコンビニあるので致命的ではないです。
ホテルに到着し、直ぐに18時30分からの前夜祭に参加のため、松尾ジンギスカン本店 へ移動( http://www.matsuo1956.jp/shop/takikawa/ ) 沢山の方と色々とお話できました。
8月10日(土)
おい川は3泊連続で予約しているため、特に荷物の整理をすることもなく出発地点の滝川ふれ愛の里へ移動。ただ、途中でサイコンを忘れてきたことに気がつき、おい川へ戻る。再出発して7時15分ごろに出発地点に到着。さすがエントリー150名ということで、多くの方がいらっしゃいます。天気は曇り~軽く雨がぱらつく感じです。
8時に装備チェックを受けた方から随時バラバラとスタートします。
ただここでまたもやトラブル発生。
グローブをサドルバッグの上に置いていたのですが、それを忘れて素手で走ったところ、紛失。
結局、皆さんが全員出発したあとで周辺を探して発見できました。ラッキー!。
ブリーフィング
出走前の装備チェックに並ぶ
軽い小雨
合羽着る人、着ない人
合羽着る人、着ない人
今回のルートです
滝川から時計回りに走ります
最後尾からの出発となったため、混雑が予想されるPC1を考えて、少しスピードアップして走ります。
天気は相変わらずの小雨ながら、風向きは悪くなく、軽く追い風といったところです。
合羽は・・・、結局上下とも着ない状態で、上は長袖のサイクルジャージです。
前日までの大雨のため、石狩川も増水
留萌からは海岸線沿いに出て、ここから延々と北上。
雨、雨
PC1は81.1kmの鬼鹿ですが、滝川から2時間40分で到着。平均時速30.4kmとまずまずのスピードで走ることができました。
ここでは簡単に飲み物程度を補給し、特に休憩なしで再出発。
PC1を過ぎ、雨も上がって、道が乾いてきた
ここから雨も上がり、路面も乾いてきました。
風は相変わらずの軽い追い風で、気持ち良く走ることができます。
苫前の風車
羽幌では、課題となっている羽幌丼を食べるために 北のにしん屋さんに寄ったのですが、食事待ちの人が多くてあきらめて再出発。
遠別で軽く昼食をいただき、PC2となる天塩には14時35分に到着。
なんだかんだと滝川出発からのアベレージは時速25km以上で、すこぶる快調です。
天塩からはいよいよサロベツの湿原地帯を北上します。
本当に何にもない場所で、おまけに今回は天候が優れずに、本来ならばずっと見えているはずの利尻富士も見えず、修行状態です。
何もなし
天気良好
ただ、靴の中は濡れたまま
PC3となるノシャップ岬には17時58分到着。ここまで平均時速23.9km
毎年のことながら、このPCとなるセイコマでは、キャンピング椅子が準備されていたり、銀マットが敷いてあったりと、サポート万全です。
ここでは、いよいよ暗くなって、寒くなってくるのに備え、インナーを1枚着て、更に外にも1枚ウインドブレーカーを着て、レッグウォーマーも装着し、万全の装備で再出発しました。
夜装備に変更して稚内のPCを再出発
ライトアップされた宗谷岬の碑の前で写真をとり、折り返します。
宗谷岬に到着
しんどかった向かい風が今度は追い風となり、とても気持ち良くはしることができました。
途中の日本最北のコンビニでは、眠気覚まし用にレッドブルを購入してこれからの夜間走行に備えます。
稚内空港を過ぎた先からいよいよ内陸に入っていきますが、初めに大きなライトアップされた風車を通過し、幹線国道となるR40に入って、ここを南下。
稚内の風車はライトアップされてます
防風シェルターを兼ねたパーキングでトイレ休憩をし、いよいよ23時ごろには簡易休憩所のある豊富に到着、と思ったところで前輪がパンク。
反対車線の歩道に道路照明があったので、そこに移動してパンク修理。
パンクしたチューブに空気を入れてみたところ、特に空気漏れも無い様子で、タイヤ自体にも何か刺さっている様子はなし。結局スローパンク?な気がしましたが、この先まだ1000km以上走ることを考えると不安なため、ためらいなくチューブ交換して対応。
豊富 手前の風雪シェルター
奥にトイレの明かりが見えてます(キレイ・暖かい で星3つ)
豊富には結局23時40分に到着。ここまで平均時速21.2km
この豊富の簡易休憩所では、広い体育館で雑魚寝できます。
おまけに、今年は軽く暖房も入れていいただいており、快適に仮眠が取れました。(寝過ごしました)
食べ物もふんだんに用意していただいており、カップめん、パン、お菓子、ソーセージ、バナナ、各種飲料などなど、十分に補給して再出発できました。
結局、ここでは5時間近く滞在し、仮眠4時間で十分にリフレッシュできました。
仮眠所の豊富町スポーツセンター
朝の4時30分に再スタートしたのですが、既に明るくなっており、フラットな道を淡々と南下します。
途中で、利尻富士を見ることができると思っていたのですが、残念ながら曇りで×。
この区間は昨年も同じルートで走っていたはずですが、昨年は居眠りしながら走っていて、ほとんど記憶ない状態だったため、非常に新鮮な気持ちで走ることができました。
ただ、直線区間が長く、かるくカーブしたと思ったらまた延々と直線といったことが続き、なかなか気持ち的につらいところです。
おまけに、豊富から音威子府の間の80kmにはコンビニが皆無。
想定内で、事前に食べ物や飲み物を準備していたので問題なしですが、気持ち的にはちょっと不安になる場所です。
道の駅 なかがわ で休憩
(自販機あるもののゴミ箱ないため、ペットボトルをくくりつけて走る)
名寄には10時43分に到着し、ここで軽く食事をいただき、再出発。
ここから名母トンネルまでの上りが最初で最後の鬼門。淡々と高度を上げていきますが、それほど暑いわけでないため、その点がかなり助けられました。
名母トンネル 通過
トンネルを過ぎてからもアップダウンは続きますが、残すところ100km程度となり、気分的にはゴールまであと少しの感じです。
幌加内を過ぎ、最後のPCも難なく通過、あとは深川から幹線国道R12に入って滝川まで南下するだけ。
交通量が多くて、ところによって路肩も狭くて緊張する道です。
滝川まであと数キロというところで、前方を走っていた方が急にスピードダウンしてます。
追いついて話を簡単にすると、路肩の狭いスリットに車輪が挟まって、車体が一回転してホイールを傷つけてしまった、とのこと。
確かにホイールに傷が入っていたため、ブレーキの効きに問題ないか確認したところ、問題なしとのこと。
特に走行で問題出ているようでないため、追い越して先行しましたが、信号ストップで追いつかれた時に、指の骨が折れているかも、との衝撃的な一言。ホイールよりもよほど重大事なんですが・・。
ただ、幸い左手が受傷ということで、右手でブレーキとシフトチェンジができるようなため、2人でゴール目指すこととして、先を走りました。
一緒にゴールしたのは18時24分。
こちらは無事に600kmを34時間24分で走りきることができましたが、ケがされた方は痛みでグローブも外す事ができず、スタッフの方と救急病院へ向かいました。
後でTwitter見たのですが、かなり重症のようで、今シーズンのブルベは終了のようでしたし、自転車もホイールだけでなく、リアディレーラーやその他もダメだったようです。
3年連続の宗谷600kmでしたが、同じルートでも天候や自分の体の調子などで見える景色も違い、新鮮に走ることができました。
多くのスタッフの方に支えられて楽しむことができました。感謝です。
宿の おい川 に帰り、明日からの400kmに備え、風呂に入り、洗濯し、食事もとらずに就寝。
爆睡できました。
BRM812北海道400km旭川斜里 に続く