BRM320近畿600km京都 あんたがたどこさ 完走しました

オダックス近畿の BRM320近畿600km京都 あんたがたどこさ に参加し、36時間40分で完走することができました。

https://audax-kinki.com/20brm0320_600/

 

今回のルートは、通常の出発地点とゴール地点がほぼ同じと違い、出発は京都で、ゴールは熊本という一方通行のルートです。

京都を出発し、兵庫、岡山、広島を通過し、しまなみ海道を通って愛媛に入り、三崎からフェリーで大分にわたり、最後は阿蘇を上って熊本に入りゴール、という、自分では想像できなかったルートです。

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今回のルート

出発前に準備したのは、三崎港からのフェリー(8時30分)、そして熊本での宿と、熊本から帰ってくる飛行機の予約の3点

通常600㎞であれば300㎞を超えたあたりで仮眠のためにホテルをとるのですが、今回のルートでは300㎞ではちょうどしまなみ海道の途中で、その先もいろいろと調べたのですが、370㎞をこえる松山市内までホテルがありません。ということで今回はフェリーの乗船時間を考えながら行き当たりばったりでいくことにしました。

 

出発は京都とは言っても、園部(そのべ)、当初は自宅から園部まで自走で行くつもりでしたが、ちょうどコロナの影響で、東京へ遊びに行っているはずがすべてキャンセルとなった家族がいるため、車に乗せてもらって出発地点へ向かいました。出発は5~9時まで好きな時間にどうぞ、というものでしたが、フェリーの予約時間や、熊本に明るいうちに到着したかったことから5時スタートとしました。

 

5時スタート組は10名くらいでしょうか、皆さんベテランの方のようで、余裕ありありでした。幸い天候も安定しているようで・・・と思ったのつかの間、風、それも向かい風です。

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園部駅 スタート受付風景

スタートしてから丹波篠山までは良く走るルートで、その先も以前に走行したことのある道のため、気分的には楽に走れますし、向かい風ながら平均20㎞を超えて走ることができました。ただ、風がなければもう少し楽だったし、気分的にも気持ちよく走れたのですが、雨が降るよりはまし、程度に考えて走ってました。

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丹波篠山あたりで1回目の日が昇ってきた

104㎞のPC1竜野(兵庫)には9時52分着、

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途中では桜も開花していて綺麗

次の167KmのPC2赤磐(岡山)には13時5分、

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吉備国分寺の五重塔を望む(昔住んでいた倉敷の隣町)

240㎞のPC3福山(広島)には17時22分と順調に走り(順調に向かい風も吹いてましたが・・)、しまなみ海道に入るあたりでちょうど夕暮れとなりました。

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いよいよしまなみ海道に入ります

はじめてのしまなみ海道なのですが、それなりに島々の明かりがきれいなのですが、やはり昼間走るのが良いですよね。しまなみの知識がゼロだったため、少し走ってルールがわかりました。つまり、ずっと島々を伝う高速道路沿いに自転車道があるわけでなく、島と島を結ぶ橋の部分だけに自転車道(歩道、原付用道路)があるだけで、島の中は普通の道、せいぜい、橋に上がる道が傾斜が緩くてダラダラと上る自転車にやさしい道、というだけ。ただ、夜に走っているため、幸いなことに島の中の道を走るときはほとんど車が走っておらず、その点は気を使わなくてよく、楽でした。

 

しまなみ海道の途中、292㎞のPC4生口島には20時18分、と少しペースが落ちてきました。原因は睡魔、途中の公園の椅子で仮眠したり、色々とやってみたのですが、眠い。

仮眠していてもしょうがないので、復帰して走ります。

 

今治(愛媛)に入ったものの、ルートは市街地方面とは逆で、どんどんとさみしくなっていくばかり、おまけに何もない。多少昼間よりも風がおさまっていることと、道路が安定していてよいため、それが救いです。

 

松山までは、どこか適当なバス停(建物がしっかりしていて、横になれる椅子があるところ)がないか、ずっと凝視しながら走っていたのですが、ついに見つけることなく、それでも眠さに勝てずに、コインランドリーで100円で9分の乾燥機に、上着をぶち込んで、その間仮眠をおこない復活。

なんとか380㎞のPC5松山に翌日の1時54分到着。ずっと数日前からお腹の調子が悪かったため、流動食中心だったのですが、走っていてやっと食欲わいてきたため、目についたなか卯に入り、牛丼とはいからを食べ復活。

 

松山からフェリー乗り場の三崎までは約90㎞、ここで宿に入っても風呂入るだけくらいしかできなさそうなので、そのまま通過。ただ、眠いので、またまたコインランドリー、今度は靴乾燥の100円20分コースにして仮眠。どうやら寝過ごしたようで、起きたら朝の3時を回っていました。ただ、靴も乾き、それなりに眠れたので、完全復活。

 

ここから佐田岬の先端、三崎港まではそれなりにアップダウンも出てきて大変な予感。ただ、走りは遅いながら順調で、7時30分の1本前の始発フェリーにも乗れそうな感じでした。ただ、私より先には明らかに5名以上の方がいて、その場合、フェリーの乗船が自転車は5台のため、超える人は自転車を一度輪行袋に入れる必要あり却下。

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佐多岬の途中で2回目の日の出

結局、470㎞のPC7三崎港には7時29分到着。ゆっくり買い物して港に向かい、予定通り8時30分のフェリーに余裕もって乗船出来ました。

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やっとフェリー乗り場に到着

フェリーには都合4名の参加者が乗船していました。私は、先に港でパンなどをかじっていたため、乗船してすぐに仮眠モード突入。70分の乗船時間を有効に利用できました。

 

佐賀関について、グルメするわけもなく、淡々と走ります。遠くに高い山々が見えていますが、おそらく、九重連山や祖母山だったのでしょう。

九州入ってからは、個人的に嫌いな種類の路面状況で、更に西風。のこり130㎞を切っているので、通常であれば、終了モードに入っているのですが、今回のルートはここからが本番。気持ちを切り替え、走らないと進めない、と考えて少しづつ進みます。

 

辛かったのは、荻へののぼりでしょうか、登り切ったあたりで、ちょうど自販機があったので、ためらわずに冷たいコーヒーをがぶ飲み、ただこれでお腹の調子が急降下。吐くまでにはならなかったのですが、なんとも気持ち悪い状況。

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荻の自販機(おいしかったものの、気持ち悪くなってきた)

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荻からみた祖母山?方面 非常に雄大でよい眺め


ここから先もずっと上りが続いたのですが、傾斜も緩くなり、さらに、峠も超えていないのに突然熊本県となり、気分的にもゴールが近くなった実感(全然近くないけど)がわいてきて、がぜんやる気出てきました。

 

そしていよいよ阿蘇の外輪山(外縁)に到着。特に何もなく、今まで走ってきた間道から主要道路に出ただけの場所でした。ここからは豪快に下るだけ、と思っていたのですが、ところどころで登り返しが出て、ちょっと興覚め。ただ、景色は最高で、阿蘇山雄大に見えています。

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やっと阿蘇を上りきりましたが、そこは単にT字路となっていただけ

通過チェックとなる580㎞の南阿蘇には16時43分到着。あとはゴールとなる肥後大津まで。途中工事渋滞などもありながら、明るい17時40分の到着。お疲れさまでした、と行きたいのですが、ゴール受付はまだ20㎞先の熊本市内。仕方なく、淡々と走ります。が、この熊本市内までのルートが案外良いコースで、車が予想外に少なくて走りやすい道でした。

 

当初は京都から熊本と、想像外のコースでしたが、結局色々と変化があり、旅行の延長としてブルべをとらえている身からすると、非常に刺激的なコースでした。一緒に走っていた参加者の方も非常にレベルの高い方ばかりで、Twitterなどを見ていると、走るだけでなく、途中でグルメしたり、観光したり、発想がとても豊かで、向かい風も一つの楽しむアイテムでは?、と感じるほどでした。

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阿蘇山 これを眺めるために京都からやってきたのか??

主管のK野さんにはいつも感謝です。楽しいコールをありがとうございました。また、途中ご一緒させていただくことが多かったS井さんにも感謝です。おしゃべりしながら走って気持ち休まりました。